残話

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妙徳寺たより

残話

2022/09/05

残すべき話

覚えておくべき

九月になりました。

毎月初旬にお参りに行くお宅があります。

90歳と少しを生きてこられた女性が、お話を聞かせてくれます。

今月はご自宅にお邪魔すると「お寺さん。いつになったらお迎えが来るかね?」

「仏様がお宅の住職(私)は半人前やから、一人前になるまではお浄土に来れませんよと言われてるのでは?」と私。

お話をしていくうちに戦争(岐阜空襲)の話に「金華山が真っ赤に燃えているのを覚えています」

想像もつかない話。その後、焼け野原となり何もないところから現在までを見てこられたわけです。

「今の若い人は苦労を知らない」反論の余地のない言葉。

とても貴重な話を聞かせていただくこと一時間。

実際に戦争を見てきた体験してきた方の話が聞けなくなってきたことを考えると

少しでも聞き逃してはいけないと毎回、私が育てていただいている時間。

伝えていくことの大切さを改めて実感しました。

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